ビタミンAには強い抗酸化作用があり、活性酸素の異常な増殖を防ぎ、細胞の酸化・劣化を抑える事ができます。特に口、目、胃腸、鼻、喉など、粘膜の健康の維持に必要と言われています。
一方、ビタミンAは大きく分け、植物性の食品に含まれるβ-カロテンと、動物性の食品に含まれるレチノールがあります。レチノールは人体でそのままスムーズに利用する事ができ、大きな効力を発揮します。ただし体に蓄積しやすく、過剰摂取のリスクがあります。一方、β-カロテンの方はレチノールの不足に応じて利用されるため、過剰摂取のリスクはないと言われています。ただしレチノールと比べ、1/12しか効力がありません。よってβ-カロテンだけの摂取では、ビタミンAとして不足してしまう事があります。
この事から、あくまでビタミンAの摂取はレチノールを基本としますが、摂取量に関しては適切に管理すべきです。レチノールはレバーやウナギなどに多く含まれますが、そういった特定の食品にばかり偏るべきではありません。またβ-カロテンだけでビタミンAを摂取しようとするのではなく、レチノールの一部をβ-カロテンで置き換えて摂取するという事も重要です。β-カロテンを豊富に含む緑黄色野菜ばかりを食べ、レチノールを制限するというような事はあってはなりません。
ちなみにレチノールもβ-カロテンも脂溶性なので、脂肪と一緒に摂取する事で吸収率が高まります。一方、あまりに高温での調理では分解されてしまうとも言われています。このため調味油を使った調理は、短時間で済ます事が重要と思われます。
尚、当記事の内容は移転しました。詳しくは別ブログ「身長を伸ばす方法について考えてみた」にある記事『ビタミンAの作用は?摂取方法について考える』をご覧下さい。
これはβ-カロテンを補う事ができる海外製のサプリメントです。尚、容器には1日1粒目安と書かれています。レチノールとは違って過剰摂取の心配は殆どありませんが、日本で販売されているβ-カロテンのサプリメントと比べると1粒当たりの含有量が多いため、用法用量はしっかりと守りましょう。もしくは少なく調整すると良いでしょう。