紫外線は透過力が強く、細胞内にあるDNAを不安定化させ、その配列を乱すと言われています。これにより複製・転写が上手くできなくなり、既に存在している細胞では劣化、再び新しく作る際にはエラーが起こりやすくなります。もちろんそれでも修復できれば問題ないのですが、大量の紫外線を浴びると、損傷が修復のスピードを上回ってしまう事があります。当然それは様々な健康リスクを高めます。
また紫外線を浴びると活性酸素が発生します。この活性酸素は酸素が余分に酸化したもので、細胞内に存在するDNAと結合し、それを酸化させると言われています。これによっても細胞の劣化が起こりやすくなります。一方、活性酸素自体は紫外線を浴びなくても常に作られるものであり、例えば活性酸素の発生をきっかけにしてメラニンが合成されたり、ビタミンDが合成されたりする事から、人体にとっては必要なものです。問題なのはやはり過剰に増えてしまう事であり、大量の紫外線を浴びるのは健康リスクを高めるだけです。
特に頭皮に存在するコラーゲンの減少・劣化は薄毛の原因の一つと考えられています。そのため常に太陽光を浴び続ける頭皮における紫外線対策は必須です。外側からは帽子を被る事、髪の毛でカバーする事、日陰を歩く事など。内側からは必須アミノ酸、必須脂肪酸、各種ビタミン、各種ミネラルの摂取、そして血流を促す運動、修復を促す睡眠、それらが正常に働くためのストレスコントロールなどが重要になるでしょう。
尚、当記事の内容は既に移転済みです。詳細については別ブログ「ニキビを治す方法について考えてみた」にある記事『体の内側から行う紫外線対策の方法・日焼け止めの使い方まとめ』にまとめているのでそちらをご覧下さい。
帽子を被ると逆に薄毛になる?
「帽子を被ると蒸れて頭皮に良くない」という事をよく言われるのですが、それよりも前述した紫外線による頭皮へのダメージの方が良くありません。紫外線はそのように細胞内にあるDNAを傷つけ、正常な細胞の合成を妨げるため、帽子を被らないまま直射日光を浴び続ける方が頭皮にはダメージとなります。外出する場合、基本的に頭皮への長時間の直射日光は避けるべきであり、紫外線対策としてのUVカットのできる帽子は非常に効果的なものです。
尚、例えばお風呂に入った時に指の先がシワシワになって「ふやける」事があると思いますが、そうして皮膚がふやけた状態の時に、体を強くゴシゴシと擦って洗ってしまったり、あるいは水気を拭き取る時に強く擦ってしまうと、それが皮膚へのダメージになる事があります。これは洗顔や洗髪でも同様です。つまり帽子を被って汗をかいた時、それと同じ事が起これば、頭皮へのダメージになる事はあり得ると思います。汗を拭く際には決して髪の毛や頭皮を擦らないように注意しましょう。もちろん紫外線への防御力を低下させるような、普段の「洗い方」にも注意すべきです。
下記ではオススメの商品を紹介しています。参考までに。