「天然パーマ」とは別名「縮毛」とも呼ばれ、自然にウェーブのかかった髪質の事を言います。しかしストレートな「直毛」に憧れを持つ人もいるかと思います。ここではそんな天然パーマになる原因と、それを直す方法はあるのか?などについて私なりにまとめています。ご興味のある方は下記「続きを読む」よりどうぞ。

天然パーマになる原因を考えてみる

●髪の毛が作られた時点で、既に歪んでいる事による天然パーマ

髪質は遺伝による影響を強く受けると言われています。特に両親からの遺伝を受けやすく、父親か母親、どちらか一方でも天然パーマだと、その子どもも比較的高い確率で天然パーマになります。また両親あるいは祖父母などが皆天然パーマの場合、その子どもは当然非常に高い確率で天然パーマになると考えられます。

髪の毛に関わる遺伝的な要素には様々なものがありますが、その中でも特に大きな影響を与えるのが「生まれつきの毛根あるいは毛穴・頭皮の構造」です。すなわち髪の毛が作られたその時点で既にパーマがかかっている訳です。尚、細かい点を言えば、髪の毛に栄養を送るための血管の構造、血液中の成分、栄養素の代謝、それを処理する臓器の能力などもあります。つまり一つの遺伝的な要素が原因ではなく、それらによる要素が総合的に働き、結果として天然パーマになっているという事もある訳です。

尚、髪の毛は「ホルモンバランスの変化」による影響も強く受けると言われています。これにも遺伝は関係し、生まれつきの性ホルモンの分泌量やセロトニンなどストレスに関わるホルモンの分泌が原因となっている事があります。一方で、そうした全体的なホルモンバランスの変化に関しては、後天的に起こるという事も十分に考えられます。その場合、生活習慣による積み重ねが関係するため、必ずしも遺伝だけで天然パーマになるとは限りません。

●毛穴あるいは頭皮が歪む事による天然パーマ

髪の毛が作られている時点では真っ直ぐの髪の毛も、毛穴や頭皮が歪む事によって曲がってしまう場合があり、それが原因で天然パーマになる事があります。これにも遺伝は関係し、生まれつきの毛穴や頭皮の構造によって、伸びる際に歪んでしまうのです。

しかし例えば皮脂の過剰分泌、酸化や乾燥によるフケ、洗の残しなどが毛穴の詰まらせる事があり、それが原因で後天的に髪の毛が歪んで伸びてしまう事があります。つまりこれに関しても全てが遺伝とは限らず、生活習慣の積み重ねによる影響を受けています。

●髪の毛の傷みによる天然パーマ

髪の毛の表面あるいは内部が何らかの原因で傷つく事でも、天然パーマになる事があります。これにももちろん遺伝は関係し、前述したように髪の毛へ栄養を送るための血管の構造や血液中の成分、あるいは栄養素の代謝、それを処理する臓器の能力などの影響で、髪の毛が作られる時点で既に傷んでいる事があるのです。

しかしそれらは生活習慣の積み重ねによる影響を強く受けるため、実際にはその殆どが後天的な原因によるものです。食習慣、運動習慣、睡眠習慣はもちろんの事、髪の毛の洗い方、紫外線、強風、湿度(乾燥)、ストレス(メンタル的なもの、物理的なもの)なども関係します。


天然パーマを直す方法を考えてみる

●小まめに縮毛矯正する

遺伝的な要素によって根本から天然パーマとなっている場合、完全に直す方法はありません。そのため髪の毛が伸びる度に「縮毛矯正」を行う必要があります。しかし最近では技術の発達により、専門的なお店による縮毛矯正の場合、数ヶ月持つようなものがあるそうです。

尚、市販されているストレートパーマで自分で行う事もできますが、天然パーマの程度によっては全く効かなかったり、頻繁に行わなければならず、頭皮や髪の毛を傷める事で逆に悪化してしまう事があります。コストはかかりますが、やはりお店で行うものは自分でパーマをかけるよりも効果が高いので、悩むのであればそれを利用すると良いでしょう。

●生活習慣を改善し、髪の毛の傷みを修復する

髪の毛の傷みが原因で天然パーマになっている場合、傷みを修復する作用があるとされるシャンプーあるいはトリートメントやコンディショナーなどを利用すべきです。そうして髪の毛の傷み及び頭皮の傷みを改善する事によっても、天然パーマが改善される場合があります。

また小まめな水分・栄養補給、湿度(特に髪の毛及び頭皮の乾燥は大敵)、紫外線(帽子を被る等)、強風・ドライヤー(物理的ダメージ)、洗い方・拭き方(強く擦らない、引っ張らない、ただし洗残しをしない)、整髪料や染色剤の大量使用を避ける、枕(特に寝相。寝相には気温の他、全身の筋肉の柔軟性やストレス状態も関係すると言われている)、髪の毛や頭皮に手で触らない(無意識にそういう癖がある場合もある)など、体の外側から来るダメージを最小限に抑える事でも、天然パーマは改善される場合があります。自分ができる事から少しずつ行いましょう。

●食習慣を改善する

特に避けるべきなのは糖・蛋白質・脂肪の過剰摂取です。これらの過剰摂取は髪の毛へのスムーズな血流を阻害し、栄養供給ができなくなります。しかしながら糖・蛋白質・脂肪は人体にとって必須の栄養素であり、それを過度に制限する事で逆効果になってしまう事があります。それを防ぐには運動習慣や睡眠習慣とセットで考える必要があります。尚、蛋白質においては特にその材料となる9種類の必須アミノ酸が、脂肪においては6種類の必須脂肪酸が必要です。

またビタミンにはビタミンA(レチノール・β-カロテン)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン)、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKが、ミネラルにはカルシウム、マグネシウム、ナトリウム、リン、カリウム、亜鉛、鉄、銅、マンガン、クロム、セレン、モリブデン、ヨウ素があります。これらの中でも抗酸化に関わるビタミンA、ビタミンC、ビタミンEは特に重要です。

しかしこれらのビタミン・ミネラルは、その全てが人体にとって必須の栄養素です。そのためこれらの栄養素を摂取する事は、髪の毛の健康を維持する以前に「大前提」となる事です。それを疎かにして何か髪の毛に良いとされるものをたくさん食べても身になりません。

ちなみにですが、塩分(ナトリウム)は髪の毛に悪いなどと言われる事がありますが、実際にはカリウムとのバランスが重要であり、ナトリウム自体は人体にとって必須です。また動物性の食品も俗に髪の毛に悪いなどと言われる事もありますが、それは運動習慣等他の要素にもよります。更に俗に髪の毛に良いと言われる海藻類も、ミネラルが不足している人にとっては良いですが、塩分(ナトリウム)が多く、それだけでミネラルを摂取しようとすると塩分過多になってしまいます。そのように一つの食べ物や栄養素を制限したり、あるいは逆に意識的に摂取する事では、かえって全体的な栄養バランスが悪くなる事があります。

●運動習慣を改善する

特に全身をよく使うような有酸素運動は、全身の細胞へ血流を促すために必要です。頭皮は心臓から遠い場所にあり、スムーズに栄養を送るためにも、運動習慣の積み重ねによる影響は大きいはずです。また全身を使った運動は胃腸にも刺激を与え、その活動を促すと共に、糖・蛋白質・脂肪の代謝を促します。それらによって栄養素が効率良く消化・吸収されるようなれば、髪の毛にも良い影響を与えるでしょう。もちろん運動はストレスコントロールという意味でも重要です。

尚、筋肉は糖を蓄えておく事ができます。つまり筋肉を使うと糖が消費され、消費される度に補充され、糖が上手く循環するようになり、それにより血糖値の抑制に繋がります。高血糖は血液を流れづらくさせ、細い血管を詰まらせる事があり、髪の毛の健康に良くありません。その意味で筋トレも効果的です。

●睡眠習慣を改善する

睡眠は細胞の修復のために必要な事はもちろん、心身の休養に必要不可欠なものです。毎日同じ時間に寝て、毎日同じ時間に寝る、明るくなったら起きて、暗くなったら寝る、十分な睡眠時間を確保する、睡眠環境を整える(照明、枕、布団、騒音、湿度、室温、鼻炎等)、睡眠直前に脳を刺激しない(テレビ、スマホ、パソコン、ゲーム、本を読む、勉強する、ストレッチする等)、昼間の活動(睡眠の必要性が増す。活動と休息のメリハリが大切)などの事を注意しましょう。

尚、睡眠はストレスコントロールのためにも重要です。これにはセロトニンとメラトニンという2つのホルモンが関係しています。簡単に言うと、セロトニンは昼間に、メラトニンは夜に分泌され、体内時計のような役割を持っており、特にセロトニンはドーパミンやノルアドレナリン等、ストレス反応に関わるホルモンをコントロールする役割があると言われています。ストレスが原因で縮毛になっている場合もあり、睡眠習慣の改善は結果として縮毛改善に繋がる可能性があります。もちろん自分のいる環境を改善してストレスに触れる機会を減らしたり、物事の受け止め方を変えるなどしてストレスへの対処法を改善する事も重要になるでしょう。