この記事では「積み重ねる」事によって、髪の毛の健康へ悪影響を及ぼす可能性のある食べ物、あるいは栄養素を簡単にまとめています。ご興味のある方は下記「続きを読む」よりどうぞ。尚、当記事で紹介するのは以下の通りです。

●食物繊維
●塩っぱい食べ物
●脂っぽい食べ物
●甘い食べ物
●乳製品
●辛い食べ物

食物繊維の過剰摂取で髪の毛の健康が悪化する事がある

食物繊維は一般的に「健康に良い」として知られている栄養素の一つで、腸内細菌の餌になる事で腸内環境を改善し、特に便通に効果があると言われています。また糖の吸収を緩やかにする事で、血糖値の上昇を抑制する作用があるなどとも言われています。そのため日本人では意識的に摂取している人も多いのですが、実は食物繊維は消化酵素では分解できず、殆どエネルギーになりません。にも関わらず水分を吸うと大きく膨らみ、少量の摂取でも大きな満腹感が得られるため、単純に「食事の量が減る」という大きなデメリットがあります。

生命活動を維持する上では「最低限摂取しなければならないカロリー」があります。それが「基礎代謝」です。しかしそうして食事量が減ると、基礎代謝を下回るようなエネルギーしか摂取できず、いわゆる「省エネ体質」になりやすくなります。省エネ体質とは、生命活動に必要な組織の維持を優先させた状態の事で、その状態になると、新たに摂取したエネルギー、あるいは元々蓄えていたエネルギーを節約するようになり、逆にエネルギー消費の激しい筋肉は落ちてしまいます。

筋肉が落ちるとそのエネルギーとなる糖・蛋白質・脂肪の代謝が低下、すなわち基礎代謝が大きく低下します。それだけでなく筋肉には収縮する事で周囲の血液を温め、それを循環させる事で体温を維持する役割もあります。つまり筋肉が落ちるとその周囲の血流が悪くなり、単純に細胞の栄養状態が悪くなる他、特に心臓より遠い場所では老廃物が溜まりやすくなります。

更には、慢性的にエネルギー不足が続くと、昼間の身体活動量及び精神的な活動が減り、ストレスコントロールが上手くできなくなる可能性も考えられます。それによっては睡眠習慣が崩れるなどにも繋がる事もあり、それを積み重ねる事は当然髪の毛の健康には良くありません。


塩分(ナトリウム)の過剰摂取により髪の毛の健康が悪化する

塩から得られる「ナトリウム」は、特に水分代謝に関与し、細胞内外の水分量を調節する役割があります。また神経伝達にも関与していて、特に筋肉の収縮を制御する役割があると言われています。そのため生命活動を維持する上では必要不可欠なミネラルの一つです。しかし塩は味付けとして利用される事が多く、現代人は摂取機会に恵まれており、必須でありながら過剰摂取しやすいミネラルです。

ナトリウムが過剰になると細胞内外のナトリウムの濃度が上がり、それによって細胞内外で起こる様々な代謝が低下します。これは物質の濃度差によって起こる反応があるからで、それがスムーズにできなくなる訳です。すると今度はその濃度を適切な状態に保とうと、細胞へ送る水分量を増やそうとします。それに伴って細胞内外の水分量が増え、またその水分の供給源である血液に含まれる水分量も増えます。すると今度は血液が薄くなるので、血液の量を増やしてそれを解決しようとします。それによって血管内を流れる血液の量が増え、血管にかかる圧力が大きくなります。これが高血圧の原因です。

そうして高血圧の状態になると、血液中の不純物が血管の壁を傷つける事があり、それによって血の塊である「血栓」ができる事があります。血栓は小さければすぐ溶けてなくなりますが、大きなものでは溶けないまま血液に乗って運ばれる事があり、高血圧の状態ではそれが勢い良く行われます。そうして血管の壁が傷ついた時、何らかの原因でそこに酸化した脂肪が沈着し、血管の壁が分厚くなり、また内部は狭くなり、弾力性が損なわれて脆くなったりする事があります。それが「動脈硬化」です。そうして細くなった血管へ流れてきた血栓が詰まり、それが重要な組織で起これば命に関わる事もあります。

もちろんそこまで行かなくても、毛細血管のような細い血管は容易に詰まってしまいます。特に心臓より遠い場所ではそれが起こりやすく、それにより細胞の栄養状態が悪くなったり、老廃物が滞れば、髪の毛の健康状態は悪くなる一方でしょう。動物性の食品は髪の毛に悪いとよく言われますが、それは味付けによる塩分過多、糖分過多、あるいは脂肪過多が原因であり、動物性の食品自体は蛋白質の補給源として必要なものです。もし塩分の多いような動物性の食品を食べるのであれば、植物性の食品に多く含まれるカリウムを摂取してバランスを取りましょう(ただし過度なナトリウムの制限、あるいはカリウムだけを摂取するのは健康上逆効果になる事もある)。


脂肪を過剰摂取すると髪の毛の健康が悪化する?

脂肪と聞くと髪の毛の健康を悪化させるイメージが強いのですが、脂肪を構成する脂肪酸には「必須脂肪酸」という生命活動の維持に必要不可欠な脂肪酸があります。この必須脂肪酸には「ω-3脂肪酸」と「ω-6脂肪酸」という大きく分けて2つの種類があり、現代人では「ω-3脂肪酸」の方が不足傾向、「ω-6脂肪酸」の方は摂取機会に恵まれていて過剰摂取のリスクがあると言われています。

脂肪の過剰摂取はもちろん髪の毛の健康にとって良くありませんが、必須脂肪酸の不足、及び必須脂肪酸のバランスが崩れる事も髪の毛の健康を悪化させる事があります。ω-6脂肪酸は調味油や動物性の食品全般に含まれている一方、ω-3脂肪酸は青魚や天然の植物油(エゴマ、アマニ、シソ等)にしか含まれておらず、常にそのバランスを考えるべきでしょう。

尚、食習慣で「低脂肪」を徹底する場合、逆にω-6脂肪酸の方が不足する可能性も十分にあります。その場合にはω-6脂肪酸を豊富に含むナッツ類や大豆などから補給しましょう(つまり脂肪をただ制限するだけでは不十分という事)。


糖を過剰摂取すると髪の毛の健康が悪化する事がある

糖は脳や筋肉などを動かすために必要なエネルギーの一つです。つまり糖は本来は生命活動の維持に必要不可欠なものであり、最低限摂取しなければなりません。一方、逆に脳や筋肉などを日常的に動かしていなければ糖は消費されません。消費しきれなかった糖は脂肪として蓄えられ、これも皮脂の過剰分泌や前述したような血液のドロドロに繋がる事があります。

よって糖は過剰摂取を避けるのはもちろん事、過度に避ける事にも十分注意し、多少摂取しても大丈夫なように、日頃から糖を消費しやすい状態にしておく事が重要です。特に筋肉は糖を蓄えておく事ができ、血糖値の抑制に繋がると言われています。運動習慣の改善が必要です。


乳製品を食べすぎると髪の毛の健康が悪化する?

乳製品では牛乳、チーズ、ヨーグルトがあります。これらの乳製品は全体として蛋白質やカルシウムが豊富ですが、他の動物製の食品と同じように脂肪が豊富に含まれています。脂肪の過剰摂取は髪の毛の健康を悪化させる事があるため、もし乳製品を食べる場合にはできるだけ低脂肪のものを選ぶと良いでしょう。

尚、牛乳には「乳糖」と呼ばれる糖が含まれています。この糖は人によって消化・分解・吸収する能力が異なり、上手く消化できない人では下痢をしたりなど、腸内環境を悪化させる原因になる事があります。特に腸内細菌はビタミンB群を合成する事ができ、腸内環境が悪化するとその合成量が減り、髪の毛の健康にも悪影響を及ぼす事があります。これは乳アレルギーとは別です。

またそうして腸内環境が悪化すると、単純に栄養素の吸収が悪くなったり、老廃物の排出が上手くできなくなるという事も考えられます。更には牛乳の場合、それだけで満腹になる事で、全体的な栄養バランスが大きく崩れてしまうという事も考えられます。よって人によっては避けた方が良いかもしれません。


辛い食べ物を食べすぎると髪の毛の健康が悪化する?

老廃物の排出のためにと辛い食べ物を食べる人もいるかも知れません。しかし辛い食べ物は日本人の舌に合わせるため、味調整のために塩や砂糖が大量に使われている事が多いです。それによって意図せず塩分や糖分を摂りすぎてしまう事があり、それが髪の毛の健康を悪化させる原因になる事があります。

また辛い食べ物を食べると発汗を伴いますが、それによっては水分・水溶性ビタミン・ミネラルが失われてしまいます。つまり必要量が増えるという事であり、それらの補給を怠れば美容に良くないのは明らかです。汗をかく場合はしっかり水分と栄養補給を行いましょう。これはサウナや半身浴等も同様です。

尚、老廃物は主に便として排出されます。汗をかく事を「デトックス」などと言う事もありますが、実際に汗として排出される老廃物はごく僅かです。決して汗をかく事に執着すべきではありません。かと言って前述のように、便通改善のためにと食物繊維にばかり頼る事もオススメできません。腸内環境には睡眠習慣やストレス環境など様々な要素が関係しており、それを整えるには生活習慣全体の見直しが必要です。

ちなみに辛味成分であるカプサイシンは、脂肪のエネルギー化を補助する作用があると言われていますが、運動を伴っていない場合、燃える脂肪はごく僅かです。「発汗=脂肪が燃える」などと都合良く考えるべきではありません。それよりも生活習慣全体(運動、睡眠、食事、ストレス管理等)を見直し、脂肪の代謝を改善する事を考えましょう。