アミノ酸の一種であるアルギニンは、特に成長ホルモンの分泌やコラーゲンの合成などに関わる重要な栄養素の一つです。ここではそんなアルギニンについて私なりに考えた事を書いてみます。ご興味のある方は「続きを読む」よりどうぞ。


アルギニンは必要量の多いアミノ酸

蛋白質は様々な種類のアミノ酸から作られています。その中でも「必須アミノ酸」は蛋白質を構成する最も基本的なアミノ酸で、不足すると蛋白質を効率良く作る事ができなくなります。しかも必須アミノ酸は全部で9種類あり、どれか一つでも欠けると蛋白質を効率良く作る事ができなくなります。髪の毛を労るためには常にその「必須アミノ酸のバランス」を考えるべきでしょう。

一方、この記事で紹介するアルギニンはアミノ酸の一種で、体内ではそんな必須アミノ酸から合成する事ができます。よって必須アミノ酸をバランス良く摂取できていれば不足する心配がない・・・ように思えますが、アルギニンは成長ホルモンの分泌やコラーゲンの合成など重要な役割を持っており、特に成長期の子どもでは合成する能力が未熟な事もあり、不足すると身長の伸びなど発育に悪影響を及ぼすと考えられています。そのため成長期におけるアルギニンは「準必須アミノ酸」とも呼ばれているほどで、それだけアルギニンは人体にとって重要なアミノ酸だと言う事ができます。


アルギニンは髪の毛に効果があるのか?

そのようにアルギニンはコラーゲンの合成に深く関与している(コラーゲンの材料として)と言われています。コラーゲンは靭帯や腱などの結合組織に多く存在する他、皮膚にも多くが存在しており、組織の強度・弾力性・水分量などを維持する役割があると考えられています。もちろん摂取する事で、直接的に髪の毛を生やす事はできませんが、コラーゲンの合成サイクルが崩れている人では、そのサイクルを改善する事ができれば、積み重ねにより髪の毛にも何らかの影響を与えると思われます。

尚、「コラーゲンを口から摂取して効果があるのか?」については様々な説がありますが、少なくともコラーゲンを摂取する事では、それを合成するための材料を補給する事はできる(コラーゲンに多く含まれるグリシン、プロリン、アルギニンなど)他、一説によればコラーゲンを摂取する事で、コラーゲンの合成に関わる酵素を活性化させる事ができるとも言われています。摂取する事で直ちに害があるようなものではありませんので、摂取しても損は少ないと個人的には思います。

ちなみにですが、コラーゲンの合成にはビタミンCが必要です。コラーゲンだけ、アルギニンだけを摂取するのではなく、ビタミンCも一緒に摂取すべきでしょう。


アルギニンと関係の深いシトルリンとオルニチンについて

アミノ酸の一種として「オルニチン」や「シトルリン」があります。このオルニチンやシトルリンは、アルギニンと共に「尿素回路」の中で働き、その名の通り「尿」を作り、老廃物の排出を促す役割があると言われています。

尚、アルギニンのようなアミノ酸の摂取量が増えると、余った窒素から尿のもとになるアンモニアが作られます。このためアルギニンのようなアミノ酸、あるいは蛋白質の摂取が逆に体に負担となる可能性もゼロではないため、その摂取量には注意すべきです。一方、アルギニン、オルニチン、シトルリンなどの合成が上手くできない人では、摂取する事で尿素回路がスムーズに働くようになり、結果として解毒作用を持つ肝臓や、濾過装置としての役割がある腎臓などの負担を軽減する事に繋がる可能性はあると思われます。それによる髪の毛への効果は・・・分かりませんが、1日に数十gや数百gも摂取するような事をしなければ、摂取する事による損は少ないはずです。

ただしアルギニンとは違って、オルニチンやシトルリンは蛋白質を構成するアミノ酸ではなく、尿素回路の過程で合成されるアミノ酸です。よって元になる必須アミノ酸が不足していない限り、意識的な摂取は特に必要ありません。一方で、尿素回路内においてはアルギニンがシトルリンへ変換される際、「一酸化窒素(いわゆるNO)」という物質を作り出しています。実はこれが血管の拡張に関わる重要なもので、末梢の血流を促す作用があるとも言われています。人によってはこの作用を目的としてアルギニンやシトルリンを摂取するという考え方もできます。俗に「精力増進効果がある(実際には血流を改善する効果によるもの)」「減量した際の血管を浮き立たせる(ボディビル等で)」「皮膚や筋肉など末梢への血流を改善する(ニキビにも効果があるかも?)」などと言われる事がある部分です。


アルギニンに関係するサプリメントの紹介

ここではアルギニンに関係するサプリメントを紹介しています。尚、前述のようにアルギニンはアミノ酸の一種なので、必須アミノ酸から体内で合成できます。必須アミノ酸は一般的に「蛋白質を多く含む食品」から摂取できるため、例えば肉類、魚類、卵、乳製品、大豆製品、ナッツ類などを意識的に食べると良いでしょう。その中でも特にアルギニンを多く含むとされているのが、大豆とナッツ類です。

ちなみにコラーゲンを摂取すればアルギニンは摂取できるので、食品では例えば手羽先(脂肪多め)、スッポン、フカヒレ、豚軟骨などがオススメです。またそれらから抽出されたコラーゲンパウダー(コラーゲンにもアルギニンは含まれる)などもオススメです。

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これはアルギニンを摂取する事ができるサプリメントです。摂取方法としては、1回1~2gを小分けにし、間食時・起床後・寝る前など特に空腹時に摂取すると良いと思われます。尚、アルギニンの摂取量の目安は特に定められていません。よく「1日5g」などと紹介される事がありますが、何の根拠もありません。激しい運動を行っている人ではその量でも不足する事があるので注意しましょう。運動目的で利用する場合、運動前後に5g程度を追加補給すると良いかもしれません。